日本バドミントン協会で日本代表のトレーナーとして活躍。選手たちの合宿や試合に帯同し、体調管理や施術、必要に応じて外傷のケアや各機関との連携など選手のコンディショニング管理の業務は幅広い。「マッサージは身体を部分でなく全体でとらえることが大切です。長生術の第2 頚椎押し込みや矯正法は、上半身を多く使うバトミントンの選手に活かされます。長い目で見て、選手自身がケアできるように知識や技術の共有も心がけています。」

部活でのケガをきっかけに高校卒業後、入学。現在は地元の成田市で開業。母校の高校生から95歳の方まで幅広い患者さんがクチコミだけで集まってくる。「身体を整えても、心が閉じていたら体調は良くなりません。先生っぽさを出さずに気楽に話してもらえるように心がけています。すると、だんだん個人的な悩みを打ち明けてくださいます。患者さんは家族のようなもの。『困ったときはここに来ればどうにかなる』というような心の安らぐ治療院でありたいです。」

会社員時代に身体を壊し、腕一つで人を癒すことができるこの仕事に惹かれた。「訪問マッサージとは、患者さんのお宅で行う医療マッサージです。みなさんそれぞれ身体の状態や疾患が異なるので、医学知識が必須。学校で学んだ知識や技術をフル活用しつつ常にアップデートも必要です。患者さんの痛みを和らげたり、日常生活でできることを増やしてあげられるように毎日がチャレンジです。コロナ禍が明けて、ますます需要が高くなっているように感じます。」

整形外科勤務を経て、現在は介護施設で機能訓練指導員として勤務。「利用者さんの身体機能回復のため、評価、計画作り、リハビリ・マッサージなど仕事は多岐に渡ります。80代から100 歳を超える方や看取り期に入られる方も。その人の生活や人生に関わる機会も多々あり学ぶことがたくさんあります。『部屋に来てくれるだけで元気になった』『施術で楽になったよ』と笑顔で言っていただくことが嬉しいです。とてもやりがいのある仕事です。」