植木 秀夫先生
植木 秀夫先生
担当科目:長生実技、医療概論
「身体の歪み」から、 不調を探り当てる授業
「長生実技」を学園長とともに指導。「医療概論」も担当しています。
実技授業では、学生は二人一組で交代で練習台になり、例えば「肩の張りに左右差がある。それはなぜか。どこを施術すればよいのか」というように、実際の症状に合わせて実践的に学べるようになっています。
当校伝統の長生術とは、身体のゆがみは内臓疾患や姿勢の崩れ、心の悩みの現れだというもの。その人の身体と心をトータルで観察し、ゆがみを正すための施術方法を具体的に指導しています。
そして、最も大切にしているのは、長生医学の根本にある「施術をしてあげる」のではなく「施術させていただく」という考え方。自らの治療院経験をもとに患者さんとのコミュニケーションの取り方についても、折に触れて授業で伝えています。一方「医療概論」では臓器移植や国民医療費についてなど、今医療の現場でおこっている問題について学びます。人の身体に直接触れる者として多様な観点で医療を考える必要があります。マッサージ師の技術は、まさに手に職。仕事を通じて人に喜んでもらえる素晴らしい職業です。でも競争が厳しいことも事実。「この仕事で一生生きていくんだ」、そういう強い心構えを持って学んでほしいと思っています。長生医学の思想と施術法を具体的に伝え、10年後、20年度も生き残る治療家を育てることが私の目標です。