王尾 大介さん・對馬 洋平さん
王尾 大介さん・對馬 洋平さん
王尾 大介さん 2012年卒業 株式会社otto
對馬 洋平さん 2012年卒業 株式会社otto
その人の生活に関わり、人生を共有していく。それが訪問マッサージなんです。
「利用者さんのことを誰よりも知っているのは自分たち、それくらいの気持ちを持って深く関わっている」。だからこそ、王尾大介さんと對馬洋平さんはこの仕事に魅かれている。
会話をしながら施術をする。二人ともこの時間が好きだという。利用者さんの若い頃の話、ご家族のこと、最近食べたご馳走のこと、趣味の話…話題は尽きない。「ちょっとした会話から、利用者さん一人ひとりのドラマを感じています」と王尾さん。
「股関節骨折で寝たきりで帰ってきた利用者さんが、治療の甲斐もあって、ひとりで外出ができるまでになりました、そのすべての過程を、訪問する度に見続けてきたからこそ自分自身も感極まりました」と對馬さん。利用者さんの中には、気持ちよかったよ、明日もよろしく、と言ってくれたその日に亡くなった末期がんの方もいる。人が生きていく、ということを改めて考える機会も多い仕事だという。
王尾さんは「昔はそこまでお年寄りに関心はなかったんですよ。今では、危なそうに歩いているお年寄りを街で見かけると、乗っていたバイクを止めて声をかけている自分がいます(笑)」。マッサージを通して利用者さんの人生に寄り添うこと。それは、王尾さんと對馬さんの人生にも確実に影響を与えている。