小堀 孝浩先生

小堀 孝浩先生

2004年昼間部卒  こぼり治療院院長/長生学園講師

スポーツのフィールドでも活かされるマッサージの国家資格

現在長生学園の講師としても活躍中の小堀先生。幅広く活躍される中で、スポーツフィールドでの活動を中心にインタビューさせていただきました。

 

現在はどのように働かれていますか?

茨城県つくば市と牛久市、神流川県横浜市で治療院を開業しています。
また、大学や専門学校の非常勤講師(長生学園を含む)の仕事や、トレーナーの仕事もしています。

 

スポーツに関わる場面ではどのようなお仕事をされていますか?

現在は、筑波大学の選手や地域の小・中・高校の選手、プロの選手が来院されていて、治療院内で施術をしています。
以前は、筑波大学硬式野球部トレーナー、飛込競技の岐阜県代表トレーナーなどをしていました。現在は、水泳の飛込競技のトレーナーがメインで、筑波大学と茨城県の代表トレーナーをしていたり、世界で活躍するプロのスポーツ選手のサポートもしています。

 

スポーツ選手、スポーツをする人にとって、マッサージはどのような効果がありますか?

練習後や試合後の疲労や筋肉の張り、筋肉痛などを緩和するだけでなく、ケガによって生じた痛みや身体の動きの悪さを改善することができると思います。また、ケガをする前に私たちが診察したり、施術をすることにより、身体の不具合に気づいたり、動きの硬さや悪さを改善したり、身体のバランスを調整することにより、ケガを未然に防ぐことができるといった効果もあります。
 そして何より、選手自身にそういったコンディショニングの意識や身体の繊細な感覚を指導することで、選手自身がケガの予防やコンディショニングに取り組むようになります。
マッサージには、身体の筋肉や神経だけに働きかけるわけではなく、内臓機能や免疫機能も整えたり、高めたりできますし、精神的な面ではリラクゼーション効果も高いため、全身を整える、心身ともに良い状態・良いコンディションにするといった効果があると思います

 

また、長生術の特徴はどんな時に活かされますか?

長生療術の3つの特徴に合わせてお話しいたします。
まず、「脊椎矯正」は、選手の体幹の状態を診るのに活かされると思いますし、身体全体のバランスを捉えるといった視点でも活かされると思います。私も毎回、身体のバランスを一番最初に診ますが、脊椎や体幹部の状態をしっかり診てから、身体の動きをチェックするようにしています。
続いて「精神療法」では、選手の内面に隠されている想いや感情、試合前や試合期間中のプレッシャー、ケガをしてチームから離脱している時の精神不安定な状況など、人に相談しづらい面など身体のケアを通じて関わることができると思います。選手と私たちの関係は、良好である場合が多く、そういう関係性だからこそ、監督やコーチなど周囲には言えないことも、施術中に色々と話しをすることがあります。そういった、選手の内面的・精神的なケアにも活かすことができると思います。
最後に「プラーナ療法」に関しては、私のようなまだまだ日の浅い者が何かを言えるようなことはなく、ただただ患者さん・選手のために、全身全霊で施術させていただいています。そして、少しでも楽になってもらいたい、痛みを和らげてあげたい、早くケガを治してあげたい、少しでもパフォーマンスを向上させてあげたいという気持ちで、携わらせていただいています。こういった気持ちや想いが、選手には伝わると思いますし、良好な関係を自然と築けるのではないかと思います。

 

マッサージ師の国家資格は、スポーツにおいてどのように活躍する可能性があると思いますか?

あん摩マッサージ指圧師の国家資格を取得するためには、3年間しっかり勉強をします。その3年間の勉強で、基礎的な医学的知識、臨床的な医学的知識を学びますので、医学的知識に基づいてスポーツ選手の施術・ケアを行うことができます。また、国家資格の保有者ということで、選手だけでなく、監督やコーチ、チーム関係者からも信用を得やすいと思いますし、アピールポイントの1つにもなります。
そして、トレーナーとして現場で活動し、経験を積んでいった場合には、マッサージの専門家として、メディカルケアの専門家として、選手やチームから必要とされる人材そして活躍の場があると思います。

 

このお仕事のやりがいを感じるときはどんな時ですか?

あん摩マッサージ指圧師の仕事は、治療院内で腰痛や神経痛・頸や肩の痛みなどの訴えのある方に対して施術ができるのはもちろんのこと、肩こりや全身の疲れなどリラクゼーションのアプローチもできます。また、スポーツの分野や美容の分野そして在宅医療の現場(脳梗塞の後遺症やパーキンソン病などの神経の難病、ガンの末期の方の緩和ケアなど)で、様々な分野において活躍できます。
私は様々な現場で活動しておりますが、どの場面においても、施術を通じて皆様から喜んでいただけますし、笑顔がみられたりします。仕事を通じてこんなにも感謝していただける職業はないと思いますし、それがやりがいです。また、私たちの資格は開業できますので、自分自身の看板・腕(手技)で生きていけるという点も魅力であり、やりがいの1つだと思います。

 

このお仕事で大変だと思うときはどんな時ですか?

正直、大変と感じたことはありません(笑)。私はこの仕事が好きで始めましたし、私自身も高校球児の時にケガをして、治療をしてもらったことがきっかけで、この仕事を目指しました。現在まで、やりたいことをやりたいように取り組んできましたので、いわゆる「大変」と言われるようなことについては、苦に感じず、大変さも感じません。むしろ、難しいことやつらいと感じること、問題点や課題を感じるからこそ、それを乗り越えた時に、解決できた時に、さらに成長できると思っていますし、有難いことだと思って前向きに取り組んでいるため、大変と感じないのかもしれません。
一般的なことで言うと、どうしても患者さんや選手のことが優先となってしまうため、帰宅する時間が遅くなったり、時間が読めなかったり、拘束時間が長くなってしまうこともあります。また、トレーナーとして働く場合は、仕事する場所や帯同したりもするので、そういった点も大変と感じる人もいらっしゃるかもしれません。

 

長生学園に入学を考えている人にひとこと

私は、長生学園と鍼灸の専門学校を卒業し、教員の資格も取得しました。現在は、大学や専門学校の非常勤講師もしていますが、母校でも講師をしています。そのため、他の学校にはない長生学園の良いところをたくさん知っています。
長生学園では、感謝の気持ちを大切にし、医療従事者として患者さんや選手などお困りの人への思いやり・優しさも育んでいけるという点が、他とは違う良さかと思います。また、開業をしている卒業生も多く、全国のネットワークも築けているところに強みがあると思います。

 

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