古澤　直人さん

この仕事や研究の魅力・やりがい

医療保険を利用した訪問マッサージの仕事をしています。来院できない患者さんの住居に訪ねていくので、まず信頼関係を作ることが重要です。生活リズムや家族環境、その日の体調を細かく観察し、患者さんが安心して施術を受けてもらえるように工夫しています。そして、身体のケアはもちろんですが心のケアも大切にしています。この仕事のやりがいは、なんといっても患者さんの笑顔。施術によって痛みが軽減したり、動けるようになったときの患者さんの笑顔が何よりも嬉しいです。患者さんだけでなくご家族の方も喜んでくれます。道具を使わずに自分の手だけで人の役に立てるこの仕事が、自分にはとてもあっているみたいで、とても充実しています。

この分野・仕事を選んだきっかけ

15年ほど介護の仕事をしていました。年配の方々と接することは楽しくやりがいもありましたが、さらにもう一歩踏み込んだ形で関わりたいと考えて、さまざまな専門職の中からあん摩マッサージ指圧師を選びました。マッサージ師の国家資格を取得すると独立開業ができるのも理由の一つです。長生独自の手技や脊椎矯正は、今まで受けていたのと違う！と患者さんに喜ばれています。卒業後は訪問マッサージの会社に就職。マッサージは人と１対１で関わる仕事で、やったことがそのまま自分に返ってきます。人の身体に関わる職種なので責任も大きいのですが、その分やりがいも多く毎日が新鮮です。介護の経験も大いに役立っていると感じます。

 学校で学んだこと・学生時代

クラスメイトは、年齢も経歴もさまざま。いろいろな経験をした後に入学する人も多いです。学校はとにかくアットホーム。僕自身、介護の仕事を続けながら通学していましたが、クラスメイトのおかげで両立することができました。マッサージに特化した学校なので、なんといっても実技授業が充実しています。経験豊富な先生たちの手技は圧巻で、具合が悪いとすぐに施術してくれる環境でした。そして、学園長の「人のために」という言葉が何より印象に残っています。学校併設の治療院があり、僕も週に一回研修生として学んでいます。学んだことがそのまま訪問の現場でも生かすことができ、マッサージを通じていろんな挑戦をしてみたいと思っています。

Profile

あん摩マッサージ指圧師科　2020年昼間部卒
埼玉県訪問マッサージ会社勤務

医療保険適用の訪問マッサージを行い、温厚な人柄と優しい語り口で、患者さんの身も心も癒している古澤さん。「あん摩マッサージの技術に長生術がプラスされた魅力的なカリキュラムは、ほかの学校とはひと味もふた味も違います。アットホームな雰囲気で先生方にも相談しやすい環境ですよ。あん摩マッサージ指圧師を目指すなら、ぜひ長生へ！」と力強く語る。コロナ禍でも、訪問マッサージの仕事は減ることはなく、むしろ新規の患者さんもいるとのこと。将来は、年配者だけでなく幅広い層を対象に施術していきたいと考えているそうだ。